【2022年度】学習院女子中等科の入試問題分析

算数

大問1 計算問題
大問2 速さ
大問3 売買損益
大問4 平面図形(回転移動)
大問5 数の性質
大問6 N進法

受験者平均点が71.9点と,2019年以来の70点越えとなり高得点が要求される入試となりました。作図の出題は昨年から継続し、すべての問題に答えを出す過程をのこす必要があるなど、形式は近年のものと変わりありません。いずれの問題も典型的なものであり、練習を積んできた受験生にとっては「どこかで見たことがある」問題だったと思われます。自分の解いた過程を人に伝えられるような書き方を意識して訓練していきましょう。

国語

大問1 物語文(奥田亜希子『クレイジー・フォー・ラビット』)
大問2 漢字の読み書き

昨年と同様で長文の物語文の読解が1題、残りは漢字の書き取りが20問出題されるという形式です。物語文の読解は全て字数指定がない記述式となっており、心情の読み取りや表現に関する部分の読み取りがしっかりとできるかどうかということを問われます。漢字については難しい字はそれほど多くありませんが、問われる言葉の意味を知らないと苦戦することになりますので言葉の意味に日頃から気をつけて練習することが大事になります。

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理科

大問1 月の満ち欠け
大問2 物の溶け方
大問3 音(弦の振動)(モノコード)
大問4 パンダの問題(古代生物・絶滅危惧種)

受験者平均39.3点で例年より高めです。ほとんどの問題が理由を説明する記述問題です。また、化学・物理分野の計算問題は、途中式を解答欄に書く形式となっています。記述対策は十分に行っておく必要があります。普段から理科の現象について「どうしてこうなるのか」を考える、調べる、そしてノートにまとめることで記述力が養えます。今年度は出題されませんでしたが「電気回路」は出題頻度が高いので対策をしておきましょう。

社会

大問1 内閣・選挙
大問2 地理総合
大問3 歴史上の女性

今年度は大問数が減少しましたが、解答数の47個と論述問題5問は例年並みです。受験者平均点は32.0点(得点率53.3%)で、直近5年間でもっとも低い結果でした。「須恵器」「古今和歌集」などやや難度の高い知識を問う出題もありますが、出題に工夫が見られた地理分野が難化し、理解力を問う論述問題が原因で得点が伸びなかったと思われます。本校は年度によって形式、難度にバラつきが見られますが、標準レベルの問題を確実に正答できれば合格に届きます。6割の得点を目安としましょう。

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