赤坂で空を見上げる【清水章弘・学びの旅】

皆さん、こんにちは。教育アドバイザーの清水章弘です。この連載では、私が全国をまわりながらみてきた教育現場の風景を、勉強アドバイスとともにお届けします。

今年1番のチャレンジ

東京・大手町から千代田線に乗り換え、揺られること8分。今日の舞台は赤坂です。

ご存じの方がいるか分かりませんが、私は今年から大きな舞台に立たせていただいています。それは、情報番組の生放送。しかも、自分が大好きなテレビ番組で。

はい、TBS「ひるおび」のコメンテーターでございます。いや人生って、何が起きるか分かりませんね。お声がけくださった番組スタッフの皆さま、視聴者の皆さまに心より感謝申し上げます。

毎日の人気コーナーと言えば!

「ひるおび」にお世話になり始めて、感動したことが1つあります。それは、お天気の面白さです。

「ひるおび」は情報番組ですので、扱う話題は毎日変わるわけですが、お天気だけは毎日続きます。どんなに話題が盛り上がったとしても、午後の1時30分になったら、とにかくお天気が始まります。

もちろん、それだけ視聴者の皆さんの関心が高い、ということの裏返しです。でも、毎日同じように説明していては、飽きられてしまいます。毎日続けるためには、「関心が高いからこそ、その高い期待値を越え続ける」という不断の企業努力が不可欠なわけです。

お天気コーナーに見る、分かりやすさへの飽くなき探究

「ひるおび」視聴者の皆さんには説明不要かもしれませんが、お天気コーナー、めちゃくちゃ分かりやすいです。

その日のためだけに模型が作られていたり、アメリカの異常気象と紐づけて地球全体の雨雲レーダーで解説していたり、工夫のオンパレードです。

毎日みていると、分かりやすさへの飽くなき探究に、頭が下がる思いがします。

天気は「予報を聞くもの」じゃなく……

私が今日、お伝えしたいことは、たった1つです。それは「天気予報、親子でガッツリ見てみませんか」ということ。

天気予報って、いまはスマホでチャチャッと調べるもの、って思われがちですよね。そんな人こそ、やっぱり番組を見てほしい。

もちろん、知識は増えます。都市の名前や、天気の用語(線状降水帯、梅雨前線、熱帯低気圧など)といった知識が頭に入りますよね。これらは社会(地理)や理科(地学)で出題されます。加えて、雨雲レーダーや雨温図に慣れ親しめるので、プラスなことばかり。

一歩先の「天気予報の楽しみ方」で頭を鍛える

でも、せっかくやるなら、もう一歩先に行ってほしい。

それは、一緒に予想すること。これは頭を鍛えることができます。

だって、「今日のいろんな地域の天気をもとに、降水量、気温、風、日差しなど、さまざまな要素を踏まえて明日の天気を予想する」という、推理ゲームそのものですから。これは、本気でやったら思考力を鍛えます。

番組で知った知識をもとに、ピンポイントで自分の市町村や、生活圏の天気を考えてみる。そうすれば、雲行きや、風向きに敏感になりますよね。

天気は予報を聞くものではなく、自分でも予想するもの。そう思えたら、知識に加えて好奇心も広がっていくのではないかと思います。ぜひ、ご家族みなさんで!

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