算数
大問1 計算・小問集合(場合の数)
大問2 平面図形(作図)
大問3 推論
大問4 立体図形(作図・切断)
受験者平均点は35.5点(29.6%)、合格者平均点は42.6点(35.5%)と、昨年度に比べ大幅に難度が上がりました。大問1(4)以降はほぼ全て「思考力」問題で、正解しなければならないようなパターン問題が非常に少ない厳しい入試となりました。それぞれが“学び”のある問題とはいえ、大問3においては(1)でしっかり試行・検証できたのかを(2)で説明させる、大問4においては(1)が正解しなければ(2)以降が全て無駄になってしまうといった厳しいものでした。
国語
大問1 物語文(相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』)
例年通り物語文1題の構成です。読書感想文をめぐり、主人公が司書の先生とやり取りする中で自分の思いを整理して的確に発することの大切さを学びます。問12は感情的に母をなじってしまう前半から、冷静に自分の思いを言葉にしようと試みるクライマックスへの心情変化を130字以内で説明する問題です。見過ごしがちな日常での自分の心情変化を言語化できるか試されているようです。受験生も自身と重ねて読める文章だったと思いますが、相手に伝える力が問われています。
理科
大問1 小問集合
大問2 中和反応
大問3 ろうそくの燃焼
大問4 水生生物の生態とマイクロプラスチック
大問5 電熱線つき発熱計を用いた実験
合格者平均は58.5点(73.1%)でした。昨年度は出題されなかった小問集合(大問1)に加え、大問2~5は各分野から1題ずつの出題で5題構成に戻りました。全体的に文章量が増えている印象です。大問5の物理は丁寧に説明文や図表を読み取る必要があります。得点すべきところで失点しない基礎力の徹底と、説明文や実験データなどから考え抜く力を鍛える必要があります。読解力・思考力・記述力を養うことを普段の学習から意識しましょう。
社会
大問1 総合問題
合格者平均点は50.1点(62.6%)でした。問題の途中で適宜資料が提示される総合問題形式ということは例年の傾向と同様です。全体の難易度は標準的ですが、各分野の基礎知識を問うものから、資料をもとに考える論述問題まで、形式はバラエティに富んでいます。本校の社会は、テキストの基本部分の理解はもちろん、苦手分野をつくらず、身の回りのことに広く関心を持って学習することが求められます。