【2022年度】青山学院中等部の入試問題分析

算数

大問1 四則混合計算
大問2 四則混合計算
大問3 四則混合計算
大問4 割合と比の問題・やりとり算
大問5 平均の問題
大問6 商と余りが等しい割り算
大問7 弁償算(じゃんけん)
大問8 水量とグラフ
大問9 点の移動・点対称
大問10 折り返しと角度
大問11 旅人算(信号待ちがある問題)
大問12 正六角形と面積
大問13 旅人算(周回移動)

毎年ほぼ同じ形式で大問が十数問あり、四則混合計算や和と差・平均・割合と比・速さ・数の問題などが難易度順に出題されています。今年度は大問7のじゃんけんをした時のあいこの回数を求める問題から難易度が上がるので、この問題以降で差がついたと考えられます。前半部分でミスをすると「致命的」なので速く正確に処理して後半部分に時間を割き、解ける問題に集中してきちんと得点する必要があります。大問10のような折り返しの問題は頻出です。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 詩(井場千穂『五十五点のあこがれ』)
大問3 論説文(大澤真幸『生き抜く力を身につける〈中学生からの大学講義〉』)
大問4 論説文(黒川伊保子『ことばのトリセツ』)
大問5 物語文(葉山エミ『ベランダに手をふって』)

例年通りのバラエティーに富んだ出題構成です。解答用紙もやはり「横書き」です。唯一の記述問題は大問5の物語文で出題されています。大問3の論説文は文章量、設問数ともに多く、時間に追われて焦りを感じた受験生が多かったと思われます。青山学院の抜き出し問題は短い文章ながらも見つけ出すに手間取り、選択問題は「これ」というはっきりとしたものがなくて戸惑うことがあります。過去問演習を重ねて「青山学院らしさ」を知ることが最重要課題です。

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理科

大問1 小問集合
大問2 生態系と環境問題
大問3 太陽の動きと日かげ曲線
大問4 炭酸アンモニウムの熱分解
大問5 浮力と密度

大問5題で小問25問(記述問題なし)構成です。大問1にはニュートンの功績を選ばせたり、大問2では世界遺産に登録された西表島に見られる「マングローブ林」を答えさせる問題が見られました。大問5は浮力の重要ポイントをコンパクトに問うている良問です。今年度に限らず、本校は全体を通して典型的な問題で構成されています。知識を精度よく覚え、各単元の頻出問題を反復練習して確実に解答できるようにしましょう。

社会

大問1 中国・四国地方
大問2 歴史を感じられる地名や名称
大問3 茶の歴史
大問4 外交史
大問5 日本と外国とのつながり
大問6 公民総合問題

本校は年度によって大問数が異なりますが、解答数が35個、論述問題の出題がないという今年度の出題構成は例年並みでした。今年度は全体的に易化しましたが、公民総合問題の難度がやや高く、「すべて選べ」式の問題が今年度も出題されています。合格に向けては標準的な知識が身についていれば充分ですが、単なる丸暗記では対応できない問題もあるので理解することを意識した学習が求められます。地理分野における生産量の順位などの数値情報の対策、そして時事問題の対策は必須です。

 

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