鷗友学園女子中学校の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

2023年度 鷗友学園女子中学校の出題構成と問題分析【算数】45分[100点]

出題構成
大問1 四則混合計算 大問5 規則性(整数の列
大問2 売買損益・つるかめ算 大問6 相似と面積比
大問3 おうぎ形の面積と正六角形の面積 大問7 速さとダイヤグラム
大問4 回転体の体積と表面積

 

ここ数年出題傾向に大きな変化はなく、大問2の売買損益の問題や大問4の回転体の問題は、複雑な計算を短い時間で処理する能力が求められます。大問5の規則性の問題は簡単な問題ではありませんが、参考書などでといたことがある問題だと思います。大問6の相似と面積比の問題と大問7の速さとグラフの問題は毎年似た問題が出題されていますので、テキストなどで類題を探して演習することが大切です。

 

2023年度 鷗友学園女子中学校の出題構成と問題分析【国語】45分[100点]

出題構成
大問1 物語文(瀬尾まいこ『夏の体温』)
大問2 説明文(藤本英子『公共空間の景観力』)
大問3 漢字の書き取り

 

鷗友の国語の特徴は読解が全て記述問題であり、80~100字前後の記述問題(解答欄には字数制限はありません)6~7問に取り組む必要があります。合格者平均点は71.4点(昨年度は66.7点)であり、制限時間内に如何に要領よく必要な要素を記述に盛り込めたかがポイントとなりました。大問1問4の「相手からの手紙に対する主人公の返事を前後の文脈から考えて書く」問題は落ち着いて取り組めば高得点が狙えたはずです。

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2023年度 鷗友学園女子中学校の出題構成と問題分析【理科】45分[100点]

出題構成
大問1 植物の花芽形成 大問3 水の状態と体積の変化
大問2 音の性質とドップラー効果 大問4 河岸段丘

 

ここ数年変動が大きかった合格者平均点も安定し、今年度は61.7点となりました(昨年度は63.8点)。例年通り、典型的な問題と目新しい問題がバランスよく配置されています。大問4の河岸段丘と地層の融合問題は苦戦した受験生も多かったでしょう(本校で出題される地層は難度が高い傾向があります)。例年、計算問題や論述問題が複数出題され、他校にはない意欲的な問題も見られますので、過去問演習を通じて形式に慣れておきましょう。

 

2023年度 鷗友学園女子中学校の出題構成と問題分析【社会】45分[100点]

出題構成
大問1 地理総合(琵琶湖に関連する問題)
大問2 歴史総合(歴史の見方)
大問3 公民総合(人間の安全保障 )

 

今年度も論述問題は6問、短文論述が2問出題され、配点は34点です。以前よりも分量はやや減少していますが、論述問題は配点が高いので対策は必須です。今年度は典型的な出題が多く標準的な難度でしたが、最後の「人間の安全保障に関する」論述問題だけは苦戦したと思います。また、公民分野がやや難しかったので例年と比べて合格者平均点(68.7点/100点満点)が下がったと考えられますが、依然として高得点勝負です。選択問題の配点も高いので、知識の正確な定着を心掛けましょう。

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