2023年度 駒場東邦中学校の出題構成と問題分析【算数】60分[120点]
出題構成 | |||
大問1 | 小問集合 | 大問3 | 数の性質(連続整数和) |
大問2 | 図形の移動(作図) | 大問4 | 立体図形(切断・作図) |
受験者平均点80.7点(67.3%)、合格者平均点90.2点(75.2%)と、昨年度が大幅に難化したこともあり、今年度は落ち着いた形となりました。昨年度は重厚感のある思考力問題が並びましたが、今年度は比較的「数」「図形」の出題に偏っていたものの、バランスの良い難度の問題が並びました。数に関する深い理解、コンパスの利用も含めた丁寧な作図等、問題演習量を増やすだけではない“理屈と理解”に基づいた学習が大切となります。
2023年度 駒場東邦中学校の出題構成と問題分析【国語】60分[120点]
出題構成 | |||
大問1 | 物語文(川和田恵真『マイスモールランド』) |
例年通り物語文1題の構成です。クルド人のサーリャは在留資格を失い、家族は就労を禁じられ自由に移動することもできなくなります。現代社会の不条理を居場所を求めて戦う一人の少女の視点で描いた物語です。今年度は問12で日本における難民制度についての資料を読み取る問題がありました。データ、新聞記事の引用など読み込む情報が増えた分、時間的に苦しくなった受験生がいるかもしれません。今後は対策していく必要があるでしょう。
2023年度 駒場東邦中学校の出題構成と問題分析【理科】50分[40点]
出題構成 | |||
大問1 | 小問集合 | 大問4 | フクジュソウについて |
大問2 | 固体の定性分析 | 大問5 | ふりこの運動 |
大問3 | 化石について |
昨年同様に大問は5題構成で、合格者平均は55.5点(69.4%)です。大問3の記述問題は受験生にはやや答えづらかったように感じます。大問4のフクジュソウ(アリ散布)については誘導も丁寧でしたので非常に良問でした。本校の対策として、得点すべきところで失点しない基礎力の徹底と、説明文や実験データなどから考え抜く力を鍛える必要があります。読解力・思考力・記述力を養うことを普段の学習から意識しましょう。
2023年度 駒場東邦中学校の出題構成と問題分析【社会】50分[40点]
出題構成 | |||
大問1 | 総合問題 |
今年度も大問は1題という形式で、地理・歴史・公民の様々な要素を問われるという問題傾向になりました。論述式の問題は全体的に多くなっており、資料や文章を読み取り、その内容に関する問題点や政策の根拠などが問われています。一方で、基礎的な知識を問われる問題もありますが、そういった問題ではあまり力の差がつかないと思われます。基礎的な知識と思考力や情報収集力を養う学習を行っていきましょう。