頌栄女子学院中学校の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

2023年度 頌栄女子学院中学校の出題構成と問題分析【算数】40分[100点]

出題構成
大問1 小問集合(9題) 大問4 速さと比 (登山の上りと下り)
大問2 平面図形(正方形の一辺を求める説明) 大問5 規則性(平方数)
大問3 立体図形(サイコロを転がす、目の数字)

 

合格者平均は66.6点と昨年(50.7点)に比べ易化しました。特に大問2の内接する二つの正方形から辺の長さを求める解き方を説明させる問題は、一度は触れる知識ですが、きちんと理由まで理解しているかを問う問題で、文字で説明しきるのは困難だったと思います。毎年この形式の問題が出ているので対策必須です。昨年同様、解きやすい問題が後半に集中していただけに、解ける問題かどうかの取捨選択がポイントになりました。

 

2023年度 頌栄女子学院中学校の出題構成と問題分析【国語】40分[100点]

出題構成
大問1 随筆文(徳川夢声『話術』)
大問2 物語文(加納朋子『てるてるあした』)
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頌栄女子学院で出題される文章の語彙レベルはやや高めであるのが特徴的ですが、それは今年度も同様でした。しかも、受験生に求められる記述分量は多くなっています。実際に合格者平均点は55.9点とかなり低い結果となりました。大問1は漫談家・徳川夢声の文章で、古い題材をもとにした話が多く読みづらく感じた受験生もいたことでしょう。大問2の物語文は手ごわい記述が多く、特に問10は苦戦した人が多かったのではないでしょうか。40分という短時間で解くにはそれ相応の訓練が必要です。頌栄女子学院の志望者は過去問に慣れておくことが大切です。

 

2023年度 頌栄女子学院中学校の出題構成と問題分析【理科】40分[100点]

出題構成
大問1 中和反応 大問3 生物多様性とSDGs
大問2 皆既月食 大問4 電流と磁界

 

合格者平均点は67.8点でした。例年通り、思考力、計算力、表現力を測る問題が中心で、難問や奇問の少ない良問であるといえます。今年度は、昨年に比べて設問数が少なく、しっかりと準備をした受験生は余裕を持って取り組めたのではないでしょうか。対策としては、典型問題の早期定着を目指し、実験問題などでは「何を問われているのか」を自分のことばで端的に説明できるような学習を心掛けましょう。時事問題の対策も必須です。

 

2023年度 頌栄女子学院中学校の出題構成と問題分析【社会】40分[100点]

出題構成
大問1 歴史総合
大問2 近年の社会状況の変化にまつわる問題
大問3 家族に関する歴史と特徴

 

合格者平均点は68.3点で、昨年度よりもさらに得点が上昇しました。大問1は論述問題が2問あったものの、他の問題は基礎的な内容が多く解きやすい問題がばかりでした。大問2は近代の社会状況の変化を資料や表から読み取る問題が多く、情報収集能力が問われます。大問3は家族に関する歴史の移り変わりに焦点を当てた問題で、歴史の社会背景の理解度が問われました。高得点を獲得するための対策として論述問題に対する訓練を徹底しましょう。

 

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