2023年度 女子学院中学校の出題構成と問題分析【算数】40分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 小問集合(計算・食塩水・四捨五入の範囲・角度・規則性) | 大問4 | 点の移動とグラフ |
大問2 | 和と差の利用・平面図形(面積の和) | 大問5 | 論理と構成(さいころの目の出方) |
大問3 | 規則性・数の性質 | 大問6 | 正しい時計と遅れる時計 |
どの問題も参考書に必ず載っているような典型問題ですが、指定の時間内で合格点をとるために、確実な計算力が必要になります。前年度と比べると易化したようですが、煩雑な計算を短い時間で処理する力、問いに対して的確な解法の選択する判断力が必要なことは、例年通りです。標準的な問題(参考書の応用問題)を制限時間を設けながら演習し、苦手な単元をなくし、時間を意識して演習することが過去問の対策になります。
2023年度 女子学院中学校の出題構成と問題分析【国語】40分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 論説文(野田祥代『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』) | ||
大問2 | 随筆文(ブレイディみかこ『他者の靴を履く』) |
女子学院は今年度も読解2題・漢字の書き取りという構成でした。大問1の論説文は文章量がやや多く、科学をテーマにした話のため、読みづらく感じた受験生がいるかもしれません。大問2は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がベストセラーになったブレイディみかこの随筆文。コロナ禍下のイギリスの変化について書かれています。比喩表現の理解を試す設問が多く盛り込まれていて、この点は女子学院の大きな特徴といえるでしょう。
2023年度 女子学院中学校の出題構成と問題分析【理科】40分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 惑星の自転と公転 | 大問3 | 食酢の性質・混合された固体の分離操作 |
大問2 | 食物連鎖と生態系 | 大問4 | 回路と電流・光電池 |
小問数は41問と昨年(63問)から大きく減少しましたが、反射で解けるものはほとんどなく、1つ1つの問題で高い処理力や判断力を要する構成でした。例年のことですが、やや細かい知識が問われ、選択問題の解は1つなのか複数なのか分からないという解き辛さもあります。本校の理科は消去法に頼らずとも正答を導けるように知識を身に付け、それを最大限に活用することが必要です。日頃から本質を追求した質の高い学習をしましょう。
2023年度 女子学院中学校の出題構成と問題分析【社会】40分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 原始~現代の社会・経済・政治史 | ||
大問2 | 日本の産業 | ||
大問3 | 景気と雇用 |
大問数が3題、小問数が29問と問題構成は昨年並みです。全ての大問が地理・歴史・公民の総合問題で、各問題をじっくり考えさせる内容となっていることが本年の特徴でした。大問1問1の瀬戸焼が鎌倉時代に流通していた証拠や、大問3問3の日雇い労働者と常勤の失業率の変化を考えさせる問題は、本質的な理解が求められており、差がついた問題と言えるでしょう。基本項目の定着を早期に完成させ、資料集や地図帳を用いて多面的な理解を心がけましょう。
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