2023年度 東京女学館中学校の出題構成と問題分析【算数】50分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 計算 | 大問5 | 数の性質 |
大問2 | 小問集合(和と差・割合と比・長さ・面積) | 大問6 | 立体図形 |
大問3 | 規則性 | 大問7 | 速さとグラフ |
大問4 | ニュートン算 |
大問7題、小問24問構成です。大問7に1題だけ記述問題が出題されていますが、それ以外の問題については、どの参考書にも載っているような典型的な問題で構成されています。大問1の計算、大問2の小問集合、大問3以降の前半の小問で確実に得点できるかどうかが合否の分かれ目でした。教材を1冊に絞り、各分野の基本解法を習得した上で、過去問演習を通して時間内に問題を解くためのスピード感を養っていくとよいでしょう。
2023年度 東京女学館中学校の出題構成と問題分析【国語】50分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 物語文(角田光代『さがしもの』) | ||
大問2 | 論説文(渡部泰明『国語をめぐる冒険』) | ||
大問3 | 漢字の書き取り |
物語文+論説文+漢字の書き取り、という構成は昨年同様です。大問1の物語文(角田光代『さがしもの』)は、これまで出題された学校が多く、塾のテキストで知っていたという受験生が多かったことでしょう。論説文はやや短めの文章で、さほど難しいレベルではありません。東京女学館の入試問題は「模擬試験」のようなつくりで、受験生の読解能力がそのまま反映されやすいものといえます。普段からいろいろなジャンルの文章を丁寧に読み解く姿勢が問われています。
2023年度 東京女学館中学校の出題構成と問題分析【理科】30分[50点]
出題構成 | |||
大問1 | 生物(鮎の友釣り) | 大問3 | 物理(平面上でつり合うてこ) |
大問2 | 地学(地震) |
今年度の受験者平均点は33.5点(67%)、合格者平均点は38.5点(77%)でした。出題形式は例年大問4題でしたが3題に減少し、全体的に小問数が増加していますが、数問ごとに問題が独立している為後半の小問であっても難易度が難しいわけではありません。1つの大問のなかでもその分野の中から幅広く出題されていますので、各分野で知識の穴をつくらぬよう日ごろから練習を重ねましょう。
2023年度 東京女学館中学校の出題構成と問題分析【社会】30分[50点]
出題構成 | |||
大問1 | 150周年にまつわる関連問題 | ||
大問2 | 戦争とその後の社会的変化について |
合格者平均点は50点満点中32.8点でした。大問1は1872年の出来事である、鉄道の開通、学制の公布、世界遺産である富岡製糸場の操業開始についての内容をそれぞれ、交通面、教育面、世界遺産の面から発展させた問題となりました。大問2では戦争中の情勢や戦争後の社会の変化の概要を問われる問題でした。全体的に基礎的な知識の定着だけでなく、資料やグラフの内容の考察力を養う学習が必要です。