2023年度 武蔵中学校の出題構成と問題分析【算数】50分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | (1)2023の素因数分解・約数について | 大問3 | 平面図形(相似と面積比) |
(2)場合の数(部屋割り) | 大問4 | 論理・場合の数・規則性 | |
大問2 | ニュートン算・つるかめ算) |
大問1は「2023」に関する整数問題でした。大半の受験生は「2023」の素因数分解などは対策しているはずなので、解きやすかったと思われます。大問2は文章が長く複雑に感じますが、コツをつかめばつるかめ算として処理できます。大問3は(1)は簡単ですが、(2)で引っかかった受験生は多かったと思われます。大問4は地道に作業をしていけば法則が発見できます。面倒な問題でも粘り強く考えることを意識して学習する必要があります。
2023年度 武蔵中学校の出題構成と問題分析【国語】50分[100点]
出題構成 | |||
大問1 | 説明文(中島武志『思いがけず利他』) | ||
大問2 | 漢字の読み書き |
武蔵の国語は記述を字数制限なしで解答していくことが特徴です。本年は「利他」と「利己」は与え手ではなく受け手に判断されるという論旨を、いくつかのエピソードを挙げながら展開していく内容で、読んでいる受験生には面白い内容だったと思います。抽象表現を具体的に説明する設問が6問中4問を占めており、ここで差がついたと思われます。過去問演習を十分に行うと共に、普段より担当講師に記述の添削をしてもらうなど、地道な訓練が求められます。
2023年度 武蔵中学校の出題構成と問題分析【理科】40分[60点]
出題構成 | |||
大問1 | 音と光(深海観測と宇宙観測) | 大問3 | 金属の弾性に関する考察 |
大問2 | 生態系(ドングリ) |
合格者平均は37.2点(62%)と昨年度(72.8%)よりも減少しましたが、昨年がやや簡単な構成だったことを考えると平年並みと言えるでしょう。大問3は定番のお土産問題で、針金による「ゲート」の開閉に関する考察でした。初見のテーマであっても、文中の資料の読みとりや基本的な知識を用いることで解答を出せるよう誘導がなされています。普段から身の回りの疑問に対しての考えを、自分なりの言葉で表現する習慣をつけましょう。
2023年度 武蔵中学校の出題構成と問題分析【社会】40分[60点]
出題構成 | |||
大問1 | 総合問題 |
今年度のテーマは「水とくらし」でした。リード文・資料を読み、設問に答える形式はこれまでと変更はありません。単純な知識を問うものだけでなく、多角的な視点から考えさせる問題が多く出題されているのも本校の特徴です。設問数7問のうち、論述問題が5問でした。テキストの学習はもちろん、身の回りに関心を持って学習すること、またリード文から粘り強く解答を導く国語力も求められます。