2021年
算数
大問1 小問集合
大問2 売買損益
大問3 図形問題(角度)
大問4 仕事算
大問5 速さ
今年度の本校の算数の合格者平均は69. 4点でした。例年大問5で速さに関する問題が出題されていますが、完答はかなり困難で回避することも念頭に時間配分を考える作戦も有効です。大問2から大問4は比較的標準的なレベルの問題が出題されているので、そちらの対策を重点的にとると合格点に近づきます。例年、仕事算(ニュートン
算)・角度や面積を求める問題などは頻出ですので、対策をとると効果的です。
国語
大問1 論説文(今井むつみ『ことばの発達の謎を解く』)
大問2 物語文(坂木司『迷子』)
頌栄女子学院で出題される文章の語彙レベルはやや高めであるのが特徴的ですが、それは今年度も同様でした。受験生に求められる記述分量はやや減っています(なお、第2回入試の国語では記述量が激減しています)。大問3では自由記述問題として「保護者とのトラブルとその解決」の体験談が求められていますが、これは面接が中止になっ た代わりに出題されたのではないかと考えます。40分という短時間で解くにはそれ相応の訓練が必要です。志望者は過去問に慣れておくことが大切です。
理科
大問1 火山
大問2 ミョウバン、ホウ酸、塩化ナトリウム。硝酸カリウムの溶解度
大問3 被子植物と光合成
大問4 ふりこ・球体の直線運動・地下鉄の工夫
合格者平均点は61. 7点でした。例年通り、思考力、計算力、表現力を測る問題が中心で、難問や奇問の少ない良問であるといえます。制限時間40分で多くの設問(今年度は小問数51問)を処理していく必要があります。典型問題の早期定着を目指し、実験問題などでは「何を問われているのか」を自分のことばで端的に説明できるような学習を心掛けましょう。また、時事問題の対策もしっかり行いましょう。
社会
大問1 地理から見た「境目」に関する問題
大問2 歴史から見た「境目」に関する問題
大問3 国際結婚をした3人の女性に関する問題
合格者平均点は45. 1点(100点満点)でした。昨年度(67. 9点)と比べると難問ぞろいだったといえます。小問数は昨年度より2問増加して25問、大問の内容にも変化が見られます。大問1・2は「境目」という同テーマの地理・歴史中心の問題でした。大問3は切り口は変わっていますが、基本的な知識問題が中心でした。全体を通して、分 野ごとではない総合的な知識が求められる出題内容です。時事的話題への関心はもちろん雑学的知識も吸収してほしいものです。
2020年
算数
大問1 計算・小問集合 (9問)
大問2 立体の切断
大問3 平均
大問4 図形の移動
大問5 食塩水
合格者平均点は55. 1点で、昨年度(56. 7点)とほぼ同様の結果となりました。典型問題の出題が近年増加し、容易に解き進めることができる問題が増加しています。一方で、図形問題は難易度が高く、学んできた解法をもとに少し考えさせる問題が出題されています。本校の傾向として、小問集合が易しいとは限らず、大問の方が取り組みやすい場合があることが挙げられます。解くべき問題の取捨選択を行い、確実に正解を積み重ねていきましょう。
国語
大問1 漢字の書き取り
大問2 説明文(小山慶太『漱石先生の手紙が教えてくれたこと』)
大問3 物語文(梨木香歩『りかさん』)
大問2題構成だった頌栄女子学院ですが、今年度より漢字の書き取りが独立し(大問1)、大問3題構成となりました。大問2の説明文は漱石先生から若い作家たちへの手紙(文語調)が幾つか差し込まれていて、慣れない形式に戸惑った受験生が多かったことでしょう。記述も具体的表現を抽象化するレベルの高いものでした。反面、大問2 は物語文のオーソドックスな読解問題です。変化や心情記述など「典型問題」ばかりで解きやすかったものと思われます。
理科
大問1 水溶液の分類
大問2 食物連鎖
大問3 ブラックホール・太陽・地球・星
大問4 家庭用の電気
合格者平均点は58. 7点でした。例年通り、思考力、計算力、表現力を測る問題が中心で、難問や奇問の少ない良問であるといえます。制限時間40分で多くの設問(今年度は小問数55問)を処理していく必要があります。典型問題の早期定着を目指し、実験問題などでは「何を問われているのか」を自分のことばで端的に説明できるような学習を心掛けましょう。また、時事問題の対策もしっかり行いましょう。
社会
大問1 日本の交通
大問2 ラストワンマイル
大問3 台風
合格者平均点は67. 9点でした。小問数は23問と昨年度より減少しており、大問の内容にも変化が見られます。大問1・3は歴史・地理分野が中心となっており、昨年度は第1回入試で出題されなかった地形図も出題されています。全体を通して、分野ごとではない総合的な知識が求められる出題内容です。論述問題にも見られるように、データを確実に読み取る能力はもちろんのこと、時事的話題について積極的に関心を持ち、自分の意見を持つ姿勢が重要です。
2019年
算数
大問1 計算・小問集合
大問2 場合の数
大問3 ニュートン算(※出題ミスにより全員加点)
大問4 平面図形
大問5 速さ
近年難化傾向にあった本校ですが、今年度は合格者平均点が56. 7点となり、昨年度(合格者平均点38. 1点)より大幅に易化しました。いわゆる典型題の出題が増え、容易に解き進めることができる問題が点在するような形式になっています。本校の傾向として、小問集合が易しいとは限らず、大問の方が取り組みやすい場合があることが挙げられます。解くべき問題の取捨選択を行い、一問一問確実に正解を積み上げましょう。
国語
大問1 論説文(汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』)
大問2 物語文(辻村深月『家族シアター』)
今年度の合格者平均点は59. 0点(100点満点)でした。昨年度は61. 0点であることを考えると、やや難しくなったといえます。記述の分量が増えた分、解答欄をすべて埋められなかった受験生が多かったことがその主因と思われます。今回出題された記述問題は合計5問(うち1問は自由記述問題)。大切なのは抜き出し問題や記号問題に対して 丁寧に取り組むことです。それができれば、たとえ記述問題で幾問か空欄になってしまったとしても、合格ラインは突破できると思われます。
理科
大問1 気体の発生
大問2 ヒトのからだのつくり
大問3 つりあい・重心
大問4 星座
合格者平均点は58. 4点で、問題構成および難度は例年通りでした。思考力・計算力・表現力を測る問題が中心で、難問や奇問の少ない良問であるといえます。制限時間40分で多くの設問(今年度は小問数41問)を処理していく必要があります。典型問題の早期定着を目指し、実験問題などでは「何を問われているのか」を自分のことばで端的に説明できるような学習を心掛けましょう。また、時事問題の対策もしっかりおこないましょう。
社会
大問1 平成史
大問2 地理総合
大問3 寺院・神社について
小問数は29問で、そのうち3問が論述問題でした。論述問題の問題数自体は近年減少傾向にありますが、今年度の大問1で見られたような社会状況全体を理解していないと書けない問題もあり、物事や社会情勢への正確な理解と高い学力が求められます。大問1はあらかじめ時事問題対策をしてきた受験生に有利になったことと思われます。様々な切り口の問題に触れて、社会の動きに常に関心を払いましょう。過去問対策は必須です。