2021年
算数
大問1 小問集合
大問2 文章題(割合 相当算)
大問3 文章題(割合 消去算)
大問4 場合の数(展開図)
大問5 水量の変化
今年度も出題分野に大きな変化は見られず(速さや規則性の大問はなく、そのかわりに割合の文章題の大問が2題、場合の数の大問が1題になっていましたが)、問題用紙に途中式・計算過程まで書き込む形式にも変化はありません。本校の算数は手間のかかる計算を忍耐強く行う、丁寧に地道に書き出すといったことが求められます。また頻出分野(多角形・おうぎ形の複合図形、速さ、規則性、和差・比の文章題)においては、類題演習で対策を行いましょう。
国語
大問1 随筆文(小川洋子『キリコさんの失敗』)
大問2 表現の正誤問題
大問3 詩と解説文(川崎洋『教科書の詩をよみかえす』)
大問4 漢字の書きと読み
読解問題は短めの文章から出題されました。この形になるのは3年ぶりです。しかし、多くの量の記述が求められるというのは例年と変わらない傾向です。さらに、本文には直接書かれていないことを論理的に推理しながら自分の言葉で記述していくという、非常にレベルの高い作業が求められます。文学的文章における作者独自の表現や、たとえの表現について、自分の言葉で説明したり、言い換えたりといった訓練を積んでいきましょう。
理科
大問1 ヒトの体と酸素の発生
大問2 プレートと地震
大問3 伝導と対流
大問4 浮力
大問4題、計算問題は途中式を書かせる形式となっています。問題の傾向はこれまで同様、思考力を問われる計算や記述問題が出題されていますが、基本的な知識を問う問題も多く出題されています。時間の割に設問数が多いので、効率よく問題を解いていくスピード感を持つことが大切です。基本的な知識事項を確実なものにすると同時に、様々な事象に興味を持ち、調べる、考えることを通して思考力を鍛えることが肝要です。
社会
大問1 地理総合(日本の地形他)
大問2 歴史上の出来事
大問3 現代の日本
3分野から大問1つずつの出題、歴史重視、数問の論述問題という構成は今年度も変化はありません。設問の分量も多くないため、ゆとりをもって問題に取り組めるはずです。論述問題も長い解答は必要とされず、難度も高くありません。選択肢の難度の高さが本校の特徴ですが、今年度はやや易化した印象でした。逆に言えば、合格には取りこぼしをせずに着実に得点を重ねることが求められます。覚えるだけではなく、理解することを徹底しましょう。
2020年
算数
大問1 計算・割合・リング
大問2 カレンダー
大問3 角度・求積
大問4 群数列(約分あり)
大問5 速さ
今年度はオーソドックスな問題が多く、全体的に取り組みやすい構成でした。算数的時事問題として「消費税」「暦」に関する問題が出題されました。また、昨年度に引き続き多角形と求積が出題されましたが、正多角形の中でも頻出の正六角形を避けた形での出題が続いています。来年度も出題されるとは言い難いものの、対策を行う必要性を感じる問題でした。本校を目指すにあたっては、煩雑な処理を必要とする問題を素早く正確に行う力を養いましょう。
国語
大問1 説明文(武田邦彦『二つの環境 ~いのちは続いている~』)
大問2 慣用表現の意味
大問3 漢字の書き取り・読み取り
雙葉の国語はフォントが小さめのため、現物(過去問)でしっかりと練習を積んだほうがよいでしょう。今年度は記述量は例年並といえます。細かな表現に気を配りつつ、丁寧に文章を読み解いていく姿勢が大切です。大問1の問18は自由記述問題。2002年に刊行された本文内容と比べ現在の環境についてどう思うかを具体例を挙げて記述しなければなりません。文章内容をしっかり理解していることが前提の記述問題となっています。
理科
大問1 豆電球・ダイオード・手回し発電機
大問2 骨と筋肉
大問3 混ざらない液体に関する実験
大問4 太陽と月
大問4題、計算問題は途中式を書かせる形式となっています。問題の傾向はこれまで同様、思考力を問われる計算や記述問題が出題されていますが、基本的な知識を問う問題も多く出題されています。大問4ではアポロ11号が月面に着陸してから50年という時事を踏まえ、月と太陽に関する問題が出題されました。基本的な知識事項を確実なものにすると同時に、様々な事象に興味を持ち、調べる、考えることを通して思考力を鍛えることが肝要です。
社会
大問1 地理総合
大問2 総合問題(現代社会の課題)
大問3 歴史総合
例年通り、今年度も各分野で大問一つずつの出題で、歴史重視の傾向が続いています。小問数、論述問題数ともにこちらも例年並みで時間的なゆとりは充分にありますが、論述問題ではヒントを基に表の一部の空欄を文で埋める 形式が1問出題されました。記述解答はそれほど難しくなく、本校の特徴は選択肢問題の難度の高さです。知識の正確性と理解力が問われます。曖昧な定着と理解では太刀打ちできません。
2019年
算数
大問1 計算と小問
大問2 平面図形
大問3 数と規則性
大問4 単位あたりの量
大問5 食塩水の濃度
正確な計算処理の力と根気、丁寧さが求められるのは例年通りですが、今年度はクライマックスの3枚目大問5に食塩水の濃度が登場しました。問われている内容をきちんと整理した上で、食塩水の濃度独特のいくつかの解法を用いる面白い出題でした。3枚目にたどり着くまでにどれだけ着実に得点を重ねたか、かつ、時間が残せたかが勝負です。計算の工夫と比の上手な利用を身に付けておくことが武器になります。
国語
大問1 論説文(寺田寅彦『科学者とあたま』)
大問2 童謡(『鯉のぼり』)
大問3 漢字の書き取り
大問2の童謡の読み取りについては、たった1問(選択問題)のみ。そう考えると、実質大問1の1題勝負といえます。しかも、雙葉がこれまで好んで出題した物語文ではなく、論説文であったことは受験生の動揺を誘ったかもしれません。出典は寺田寅彦『科学者とあたま』です。とても有名な作品ですのでこれまでに目にしたことがあった受験生がいるかもしれません。雙葉らしい細部の読解能力が診られている問題ぞろいですが、問21では、自由記述問題が出題されました。
理科
大問1 流水のはたらき
大問2 気体の性質
大問3 昆虫
大問4 虫メガネ
大問4題、計算問題は途中式を書かせる形式です。問題の傾向は例年通り、思考力を問われる計算や記述問題と、基本的な知識を問う問題が出題されています。大問1では15年ぶりに大接近した火星で水の存在が確認されたという時事を踏まえ、流水のはたらきに関する問題が出題されました。対策として、まずは基本的な知識事項を習得すること。その後、様々な事象に興味を持ち、調べたり考えたりすることを通して思考力を鍛えていきましょう。
社会
大問1 地方自治
大問2 歴史総合(北海道・東北地方)
大問3 地理総合(四国地方)
今年度も3分野から大問1題ずつ、地理と歴史重視の出題構成です。小問数、短文論述の出題数も例年並みで、時間に追われることはありません。例年通り、選択肢の見分けにくさ、難度の高さが特徴です。複数の選択肢を選ぶ問題もあり、求められるのは知識の正確性と理解力です。また、知識を掘り下げる力(例えば、四国地方の小麦の生産量… 讃岐三白やうどんから香川県が多いことを想定する)も必要です。過去問題に早めに触れ、求められるレベ ルを体感しましょう。