普連土学園中学校の入試問題分析(2019-2021年)

2021年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 見取り図(体積)
大問4 平面図形(相似比)
大問5 グラフの読み取り(仕事算)
大問6 場合の数
大問7 数の性質

大問7題、小問26問の構成でした。大問数が昨年から1つ増えましたが大きな構成上の変化はなく、最後の大問7は本校の特徴でもある会話文の穴埋め問題でした。この会話文の穴埋め問題は、近年「数の性質」の出題が続いていますので、形式に慣れるとともに「なぜそうなるのか」という理由を抑えつつ習得していくことが対策となるでしょう。その他の問題は標準的かつ典型的な問題ですので、日々の演習で弱点を作らないように学習していきま

国語

大問1 論説文(丹羽宇一郎『死ぬほど読書』)
大問2 物語文(三浦綾子『泥流地帯』)
大問3 漢字の書きと読み
大問4 語句の意味・用法
大問5 俳句の鑑賞

読解問題は例年と同様、それぞれ長めの文章が出題されています。また、設問数が多い(大問1が9問、大問2が9問、大問3~5が計25問)だけでなく、記述式の設問も多く(計9問)なっています。ただ、一つひとつの問いの難易度はそれほど高くはありません。したがって、読み解くスピードとともに、本文内容に基づいた正確な記述の解答を作ることを意識して問題を解いていくようにしましょう。

理科

大問1 ふりこ
大問2 水の状態変化
大問3 湖や沼の生態系
大問4 地層

例年通り、大問4題構成で各分野から出題されています。選択肢より複数の解答を選ぶ問題、記述問題、図に書き込ませる問題、グラフを書かせる問題、図表や文章から読み取る問題など、さまざまな出題形式がありますが、基 本事項をしっかりおさえておけば、十分合格は可能です。出題の形式に慣れるため、過去問は少なくとも3年分は解いておくと良いでしょう。

社会

大問1 総合問題(新渡戸稲造について)
大問2 選挙・時事問題
大問3 総合問題(城について)
大問4 総合問題(日本の人口)

昨年度に引き続き、大問4題構成でした。以前とは異なり、3分野均等の出題ではなく、総合問題が中心です。形式は短答式・選択式がほとんどで、この3年間の解答数は50個未満で落ち着いています。短文論述は2問で、1問は4つの指定語句を使って説明する問題でした。時間的なゆとりはなく、漢字指定が多いことが本校の特徴ですが、問題はほとんどが標準レベルです。問題演習を積み重ね、基礎・標準レベルの知識を正確に理解して定着させましょう。

 

2020年

算数

大問1 計算
大問2 割合・植木算・場合の数
大問3 3量の消去算
大問4 平面図形と比
大問5 水とグラフ
大問6 数の性質

大問6題、小問27問の構成でした。大問6は、本校の特徴でもある会話文の穴埋め問題です。今年度は標準的な問題でした。典型的な問題をトレーニングしてきた受験生にとっては、解き進めやすかったことでしょう。解答用紙は例年通り途中式を書かせる形式です。日ごろから途中式をていねいに書き、記述の訓練をしておきましょう。また、大問6については問題の形式に慣れる必要があります。

国語

大問1 論説文(永田和宏『知の体力』)
大問2 物語文(片山優子『ぼくとニケ』)
大問3 漢字の読み書き
大問4 言葉の表現(話し言葉)
大問5 慣用表現

記述問題が11問と昨年同様変わらないボリュームです。ていねいに、かつスピーディーに読解することが必要です。大問1は自分の思いを自分の言葉で表現する姿勢の重要性を説いています。大問2は生き物を飼うことを巡る心情変化を描いています。記述問題はほぼすべてが理由の説明記述で、日頃から型を意識をした記述練習が必要です。話し言葉を適切な形に書き直す知識問題も出題されました。記述問題を書く際にも注意すると良いでしょう。

理科

大問1 豆電球・ダイオード
大問2 脱酸素剤
大問3 気温と植物
大問4 地震

例年通り、大問4題構成で各分野から出題されています。選択肢より複数の解答を選ぶ問題、記述問題、図に書き込ませる問題、グラフを書かせる問題、図表や文章から読み取る問題など、さまざまな出題形式がありますが、基 本事項をしっかりおさえておけば、十分合格は可能です。出題の形式に慣れるため、過去問は少なくとも3年分は解いておくと良いでしょう。

社会

大問1 絹の歴史
大問2 地球温暖化対策
大問3 紙幣の肖像に採用された人物
大問4 裁判制度

大問数は4題と、昨年度より1題増えています。大問1に用いられている文章は絹の歴史について述べられていますが、出題内容は地理分野となっており、3分野ごとに大問を分けた出題形式は例年と変わりません。基本的な内容を問うものが中心ですが、用語を漢字で答えさせるものが多く、確実に定着させておくことが必須です。短文論述では、裁判員制度に対する意見を問うものが出題されました。日頃から世の中のことに対し自分の考えを持ちましょう。

 

2019年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 場合の数
大問4 速さ
大問5 平面図形
大問6 規則性

例年通り大問6題構成で、大問6は本校の特徴的な問題である会話文の穴埋め問題でした。毎年出題される独特な形式の問題ですので、過去問演習を通じて会話文の誘導に従って解いていく流れをつかんでおく必要があります。その他の問題は標準的ですが、解答形式は式や考え方を記述させるものですので、日ごろから問題を解く際には途中式をていねいに書くように心がけましょう。

国語

大問1 論説文(前田英樹『何のために「学ぶ」のか』)
大問2 物語文(堀米薫『林業少年』)
大問3 漢字の書き取り・読み取り
大問4 「見る」「食べる」を表す表現
大問5 二字熟語の読み・三字熟語の作成と読み

大問1の論説文はちくまプリマー新書から。昨年度は大人向けの文章でしたが、今回は中学生向けに執筆された文章ですので、読みやすく感じた受験生が多かったでしょう。大問1だけでも記述問題が5問含まれているため、要領よく解答する作業が不可欠です。大問2は物語文の読解です。短記述問題が難問も盛り込まれています。また、本校は例年さまざまな切り口の知識問題を出題していて、今年度も大問4・5で頭を悩ませた人もいるでしょう。普段から分からないことばに目を留める姿勢が求められています。

理科

大問1 てんびん・モーメント
大問2 二酸化炭素・指示薬・溶解度
大問3 生物の繁殖(昆虫・ナナフシの特殊な分布)
大問4 天体・太陽の南中

例年通り、大問4題構成で各分野から出題されています。グラフの作図問題1問、過程も問われる計算問題2問、記述問題3問が出題されています。生物では特殊な分布の広げ方をするナナフシをテーマにした問題が出題されました。問題文をよく読み、出題者の意図をくみ取って記述する力が必要です。基本事項をおさえていれば、十分合格は可能ですが、普段から身近な動植物の特徴など意識的に観察することを心掛け、記述問題に備えましょう。

社会

大問1 平成時代の自然災害
大問2 外交史
大問3 間接民主制

3分野から大問1題ずつの構成は例年通りですが、小問数は昨年度よりも20問ほど減少しています。しかし、複数の解答を合わせて正解とする完答形式の設問が多くあるため、受験生の負担が減ったとは言えないでしょう。試験時間30分に対して、例年では60問前後の設問があり、短文論述も4問ほど出題されるので、時間的なゆとりはありません。ほとんどが標準レベルの問題で典型的な出題形式が目立ちますが、漢字指定の解答も多く、過去問題学習での対策が重要です。

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