青山学院中等部の入試問題分析(2019-2021年)

2021年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題(逆算)
大問4 割合と比
大問5 速さと比
大問6 倍数算
大問7 データの活用
大問8 平均
大問9 場合の数
大問10 平面図形(面積比)
大問11 平面図形(角度)
大問12 平面図形(面積)
大問13 規則性
大問14 水量変化

近年と問題形式に変更はなく、大問14題小問16問、最初の大問3つが計算問題で大問13、14に小問が2問ずつという形です。様々な単元から出題があるため、普段から弱点を作らないように同レベル帯の問題で演習を重ねていく必 要があります。そのうえで、50分という試験時間の中で自分の力を最大限発揮できるよう、過去問演習を通じて問題の取捨選択の訓練をしていきましょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 詩(志樹逸馬『わたしの世界』)
大問3 論説文(永田和宏『知の体力』)
大問4 随筆文(本川達雄『何のために「学ぶ」のか』)
大問5 物語文(片島麦子『想いであずかり処 にじや質屋』)

例年通りのバラエティーに富んだ出題構成です。解答用紙もやはり「横書き」です。唯一の記述問題は大問5の物語文で出題されています。青山学院の問題といえば「書き抜き」です。指定字数で探すのには、文章が短いながらも手間がかかります。選択問題の独特な「選びづらさ」があります。文章中の言葉を言い換えて選択肢を作っていることが多いです。過去問題演習を重ねて時間配分を確認し、一題あたりにかけられる時間を知っておきましょう。

理科

大問1 小問集合
大問2 生物の冬越し
大問3 空気中の水蒸気と湿度
大問4 水溶液の推定問題
大問5 てこの利用とさおばかり

大問5題で小問25問(記述問題なし)、大問1には時事問題(今年度は「リュウグウ」)が出題される形式は例年通りです。大問2から大問5については各分野から1題ずつの出題となりました。典型的な問題を中心に構成されていますが、各大問で1~2問程度解きにくい問題が出題されます。基本的な知識の定着はもちろんのこと、身の回りの科学への関心も必要です。よく耳にする用語については意味も含めてしっかりと理解しておきましょう。

社会

大問1 地形図の読み取り
大問2 中部地方
大問3 自然災害
大問4 社会史
大問5 江戸~明治
大問6 情報社会

本校の社会は、論述問題の出題はないものの、分野ごとに幅広い知識を問われる問題構成となっています。時事問題は新しくつくられた自然災害伝承碑の地図記号を選ぶ問題から、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう社会の変化を考える問題まで幅広く出題され、世の中に対する関心を問う姿勢を求めているようです。難易度は標準ですが、基本知識に加えてものごとを多角的にとらえて学習する姿勢や時事問題への関心が必要とされます。

 

2020年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題
大問4 縮尺・体積・単位換算
大問5 相当算
大問6 割合
大問7 速さ
大問8 平均
大問9 流水算
大問10 つるかめ算・平均
大問11 図形の移動
大問12 平面図形
大問13 立体図形
大問14 推理算

昨年度と同様に、大問14題、小問16問構成でした。標準的な問題が中心ですが、一部やや手間のかかる、あるいは難易度の高い問題が見受けられます。本校を目指すにあたっては、典型問題を徹底的に学習し、どの単元から出題されてもすぐに手が動くようにしておく必要があります。また、試験時間に対して問題量が多いので、過去問演習を通じて時間配分の感覚を養うとよいでしょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 詩(茨木のり子『こどもたち』)
大問3 論説文(湯川秀樹『詩と科学』)
大問4 論説文(池澤夏樹『本は、これから』)
大問5 物語文(青山美智子『木曜日にはココアを』)

例年通りバラエティに富んだ出題構成です。また、解答用紙もやはり「横書き」です。記述問題は例年物語文で1問です。選択問題は少ないものの、本校独特の「選びづらさ」があります。抜き出し問題は解答根拠は明確である者の、「しっくりこない」感覚があります。選択問題も含め、過去問題学習を通じて「好み」を知っていきましょう。時間感覚を身につけること、要領よく解くコツを身につけることが必須です。

理科

大問1 知識集合
大問2 冬の生物
大問3 湿度
大問4 水溶液の分類
大問5 てこ

大問5題、小問25問と例年通りの構成で、記述問題はありません。大問2から大問5については各分野から1題ずつの出題となりました。典型的な問題を中心に構成されていますが、大問ごとに1~2問程度解きにくい問題が出題されます。基本的な知識の定着はもちろんのこと、身の回りの科学への関心も必要です。よく耳にする用語については意味も含めてしっかりと理解しておきましょう。

社会

大問1 日本の貿易
大問2 日本の貿易
大問3 貿易と国際社会
大問4 政治史
大問5 現代の歴史
大問6 戦後の歴史
大問7 選挙
大問8 消費税
大問9 国際社会

大問数は9題、小問数は30問と、大問数は2題減ったものの小問数は昨年度までと同様です。難易度は標準的ですが、すべて選ぶ問題、時事問題など日ごろの丹念な学習が試される問題が多かった印象です。歴史は出来事のつながりを理解する学習が必要です。公民はニュースや新聞などに目を通し時事問題に備えましょう。今年度の地理はグラフやデータに関する出題が多く、問題演習を通してデータの読み取りの習慣をつけておくなどの対策が必要です。

 

2019年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題
大問4 推理算
大問5 割合
大問6 分配算
大問7 平面図形
大問8 立体図形
大問9 速さ
大問10 つるかめ算
大問11 平均
大問12 平面図形
大問13 消去算
大問14 論証と推理

昨年度と同様に、大問14題、小問16問構成でした。標準的な問題が中心ですが、一部やや手間のかかる、あるいは難易度の高い問題が見受けられます。本校を目指すにあたっては、典型問題を徹底的に学習し、どの単元から出題されてもすぐに手が動くようにしておく必要があります。また、試験時間に対して問題量が多いので、過去問演習を通じて時間配分の感覚を養うとよいでしょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 詩(谷川俊太郎『祝婚』)
大問3 論説文(福岡伸一『新版 動的平衡』)
大問4 論説文(榎本博明『「すみません」の国』)
大問5 物語文(佐川光晴『大きくなる日』)

例年通りバラエティに富んだ出題構成です。また、解答用紙もやはり「横書き」です。記述問題は例年物語文で1問です。今年度は55字の問題です。選択問題は少ないものの、本校独特の「選びづらさ」があります。過去問題学習を通じて「好み」を知っていきましょう。今年度は抜き出し問題の多さが特徴的です。時間感覚を身につけること、要領よく解くコツを身につけることが必須です。

理科

大問1 知識総合
大問2 節足動物
大問3 冬の星座
大問4 ふりこの運動
大問5 ろうそくの燃焼

大問5題、小問25問で例年通りの構成で、記述問題はありません。各分野の知識事項が一通り頭に入っていれば、ある程度の点数を取ることは可能ですが、大問2のダニに関する問題や、大問3のオーストラリアから見たオリオン座の見え方に関する問題については、一歩踏み込んだ知識が必要でした。基本的な知識の定着はもちろん、身の回りの科学への関心も必要です。よく耳にする用語については意味も含めて理解しておきましょう。

社会

大問1 地形図
大問2 日本の島々
大問3 潜伏キリシタン関連遺産
大問4 平城京
大問5 平清盛
大問6 東海道
大問7 大日本帝国憲法と五日市憲法
大問8 東京の歴史
大問9 民法改正・改正公職選挙法
大問10 環境問題
大問11 災害支援(プル型支援)

大問数は年度によって異なりますが、小問数は例年25~30問ほどです。短文論述の出題は少なく、今年度も論述問題は出題されていません。試験時間が25分と短いのですが、焦りを感じるほどの分量ではありません。全体的に求められる知識の幅が広く、知識量や情報量の多寡が合否を分ける出題内容です。ただし、「すべて選べ」式の出題が数問あるため、語句の丸暗記だけでは厳しいでしょう。また、時事問題が必ず出題されるので対策が必要です。

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