皆様、新年明けましておめでとうございます。
中学受験生にとっては、埼玉の私学入試スタートまであと10日、東京・神奈川の私学入試開幕まであと1か月であり、あまり「新年」を迎えたような気分にはならないのかもしれませんが。
2024年の干支:甲辰
ところで、2024年の干支は「甲辰」です。
「甲」とは「甲冑」や「甲羅」の「甲」であり、「硬い/堅いもの」というイメージを持つでしょう。「甲」は種子が厚い皮に守られている状態や、困難に対して耐え忍ぶこと、「成長」を表す文字とされることがあります。
そして、「辰」。これは「龍」のことです。東洋で想像上の生き物である「龍」は、神獣・霊獣とされ、古代中国では皇帝のシンボルとして扱われたといいます。「龍」とは、権力・隆盛の象徴だったのです(この点、「悪」の化身として扱われた西洋の「ドラゴン」と正反対の位置にあるのは興味深いところです)。
「龍天に登る」
ここで、「龍」を用いたことわざを1つ紹介します。
「龍天に登る」(りゅうてんにのぼる)
これは、龍が雨雲に乗じて天にのぼる様子を表しています。ここから転じて、「英雄が機を得て活躍すること」という意味が生まれました。
中学入試本番の直前を迎えている中学受験生たちは、3年生の春から勃発した「コロナ禍」で窮屈な日々を余儀なくされました。そんな中で塾通いを長く続け、ここまで辿り着いた子どもたちは紛れもなく「英雄」です。中学受験という「機」で良い結果を自ら手に入れることで、大きく「成長」してくれるでしょう。
「中学受験のアトリエ」の更新作業をずっとさぼっておりました……。
担当者から「継続して書いてほしい」とお叱りを受けたこともあり、どうせなら、日々の些細な出来事の記録をここに書き付けていこうと考えております(本当に!?)。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
中学受験指導スタジオキャンパス/国語専科博耕房
代表 矢野耕平