2024年度 早稲田中学校の出題構成と問題分析【算数】50分[60点]
出題構成 | |||
大問1 | 小問集合(計算・割合・場合の数) | 大問4 | 推論(条件整理) |
大問2 | 小問集合(角度・面積比・回転体) | 大問5 | 立体図形(切断・作図) |
大問3 | 速さ(通過算) |
受験者平均点30.1点(50.2%)、合格者平均点39.8点(66.3%)と、昨年度の反動からか易化しました。とはいえ難度の高かった昨年度に比べ、こういった少し易しめの年度の方が受験者平均点と合格者平均点の差がつきやすいものです(昨年度7.2点差、今年度9.7点差)。大問4の「推論」の着眼点がつかめずに時間がかかってしまうと、次の大問5の「立体図形」が取り組みやすかっただけに上手に“回避”することも必要でした。
2024年度 早稲田中学校の出題構成と問題分析【国語】50分[60点]
出題構成 | |||
大問1 | 物語文(東山彰良「或る帰省」『走る?』) | ||
大問2 | 随筆文(大江健三郎・大江ゆかり『「自分の木」の下で』) |
大問1は物語文、大問2は随筆文でした。大問1の物語文では、主人公の前では気丈に振る舞う「三おばさん」は、他の人の前では弱音を吐いたり癇癪を起こします。その感情の機微を読み取れるかが鍵です。大問2の随筆文は、人生を通して勉強することの大切さを説き、「マナブ・オボエル・サトル」の定義を述べています。選択・抜き出し中心の問題構成の本校は、一問の失点が合否を分けます。問題の特性を把握するためにも過去問題の演習量が物を言います。
2024年度 早稲田中学校の出題構成と問題分析【理科】30分[40点]
出題構成 | |||
大問1 | 火山の噴火 | 大問3 | 水素と酸素の反応 |
大問2 | モンシロチョウ | 大問4 | 熱の伝わり方 |
今年度も4分野から出題されています。大問1では2つの火山の噴出物の違いから考えられることを問う問題、大問2ではモンシロチョウの標識再捕獲法、大問3では水素と酸素の反応により発生した水の重さのグラフの読み取り、大問4は断熱材の有無による温度変化の観察が出題されました。以上から、各分野の基本知識だけでなく与えられたデータから正確な情報を読み解く力が必要となるでしょう。
2024年度 早稲田中学校の出題構成と問題分析【社会】30分[40点]
出題構成 | |||
大問1 | 万博の歴史と大阪万博 | 大問3 | 働き方改革 |
大問2 | 歴史総合 |
今年度も例年通りに「地理・歴史・公民の順」で各大問が構成されていました。論述問題はあまり出題されず、知識を問う問題が圧倒的に多いことが特徴です。今年度の合格者平均点は29.1点(40点満点・得点率72.8%)で、直近6年間でもっとも高い結果でした。難レベルの出題もありますが、標準レベルの問題を確実に正答すれば合格ラインに届きます。時事問題もよく出題されるので(今年度は「物価の上昇」「広島サミット」など)、対策は欠かせません。
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