2018年
算数
大問1 計算・小問集合
大問2 植木算
大問3 立体図形(水の問題)
大問4 平面図形
大問5 ニュートン算
大問6 図形上の点の移動
例年通り大問6題構成で、受験者平均点は57.1点、合格者平均点は69.3点となりました。受験生が一度は目にしたことがあるような、標準的な問題が並びます。試験時間も60分ありますので、じっくりと取り組んで確実に正解を出していくことが必要になります。大問5と大問6は考え方を記述させる形式です。日ごろから問題を解く際には、図や途中式をていねいに書くように心がけましょう。
国語
大問1 物語文(イタロ・カルヴィーノ『木のぼり男爵』)
大問2 論説文(菅野仁『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』
大問3 漢字の書き取り
合格者平均点は60.0点(昨年度は59.8点)でした。大問1はイタリアの国民的作家の著書からの出題です。問10は話の展開を想像させ、書かせる自由記述でした。今後もこのような問題が出されるか注目されます。大問2は他者との付き合い方について述べた論説文です。本文に書かれていることを辛抱強くたどって正解を導く力が求められる問題でした。本校への合格のためには、普段から文章をじっくりと読み、内容を正確に理解することを心がけましょう。
理科
大問1 風について
大問2 生物群体をテーマにした問題
大問3 酸化防止剤をテーマにした問題
大問4 輪軸と貨車
合格者平均点は25.5点(50.9%)です。 大問2・3は1ページにわたって書かれているリード文を読み、そこからヒントを見つけたり、知識や経験から連想したりすることが必要となる問題でした(大問3には15字以内で記述させる問題が3問出題されています)。聞いたこともないテーマだからとすぐ投げ出してしまうようだと本校の理科は攻略できません。過去問演習などを通じて、読解力の向上・資料の読み取りの練習を重ねましょう。
社会
大問1 日本地理総合
大問2 外交史
大問3 環境問題
社会の配点の比率は例年、地理と歴史で各20点ずつ、公民で10点と考えられます。近年では7割くらいの得点率が合格者平均点となっており(今年度の合格者平均点は37.8点)、基本知識を確実に習得し、その上で論述問題に対応できる総合力を身につける必要があります。どの分野・単元からも出題される可能性がありますので、苦手分野を作らないように普段から着実な学習を心がけましょう。
2017年
算数
大問1 計算小問
大問2 2つの正方形の面積の重なり
大問3 売買損益と相当算
大問4 推理算
大問5 速さ
大問6 正六角柱の切断
合格者平均点は72.8点で、昨年度の58.5点と比較するとかなり解きやすくなりました。問題構成は例年通り6題構成です。大問5と6は答えだけではなく、途中式を書かせる形式となっています。標準的な問題はほとんどですが、計算力を要する問題も見られます。まずは計算力および基本解法をひととおり身につけましょう。その後、過去問演習を通して問題のレベルを把握するとともに、記述対策も行いましょう。
国語
大問1 物語文(ジーン・ストラトン・ポーター『そばかすの少年』)
大問2 論説文(辻信一『弱虫でいいんだよ』)
問題構成は例年通りで、合格者平均点は59.8点で難度は下がりました(昨年度は47.5点)。大問1の物語文は、アメリカの小説家による少年の成長物語です。3問ある記述問題は解答根拠が文中からつかみやすいものでした。問1は言葉の運用力を試す問題で、差がついたかもしれません。大問2は二元論の危険性について述べた文章です。本文中に引用されている「どんぐりと山猫」の話が、多様性を認めることの大切さにつなながることを読み取れたかどうかがポイントでした。
理科
大問1 冬の星座と星の動き
大問2 光合成と色の関係
大問3 鉄の発光と熱の関係
大問4 水溶液の中和反応
制限時間30分に対して小問数が25問という構成でした。時間配分は難しくはなかったでしょう。大問1の最初の図にホッとした受験生も多かったと思いますが、大問2・3は一筋縄ではいかない問題でした。問題文をよく読んで理解をした上での思考が求められています。聞いたこともないテーマだからとすぐ投げ出してしまうようだと本校の理科は攻略できません。過去問演習などを通じて、読解力の向上・資料の読み取りの練習を重ねましょう。
社会
大問1 日本の農業
大問2 社会史・文化史
大問3 公民総合
50点満点の内訳の推定ですが、地理20点・歴史20点・公民10点と思われます。すると、大問1で出題された2問の論述問題は各4点程度、大問2で出題された論述問題は7点程度の配点と考えられ、合わせると15点程度。問題数は少ないものの、論述問題が大きなウェイトを占めている学校です。出題は基本知識が中心です。苦手分野をつくることなく学習し、過去問題を通じて論述問題を答えられるように訓練していきましょう。
2016年
算数
大問1 計算・⼩問集合
大問2 ⽂章題(平均算)
大問3 ⽂章題(売買損益)
大問4 平⾯図形(⾯積)
大問5 速さと⽐(ダイヤグラム)
大問6 ⽴体図形(回転体)
合格者平均点は58.5点で、昨年度と⽐較して難しかったようです(昨年は65.1点)。⼤問5・6は答えのみではなく、途中式も書かせる形式となっています。標準的な問題がほとんどですが、⼤問4のように、様々な視点から⾒ないと気づかない問題が⾒られます。また、計算⼒を要する問題もありますので、揺るぎない計算⼒が必要です。過去問演習を⾏い、問題のレベルに慣れた上で標準的な問題を演習すると良いでしょう。
国語
大問1 物語⽂(⼤江健三郎『⼆百年の⼦供』)
大問2 論説⽂(松岡享⼦『⼦どもと本』)
大問3 漢字の書き取り
問題構成は例年通りで、合格者平均点は47.5点と昨年度に続き難度が⾼くなっています(昨年度は52.4点)。⼤問1の物語⽂は、登場⼈物が7名いる上に過去や未来の話も出てくるため、状況把握が難しかったと思われます。⼤問2は児童⽂学研究者である筆者が、⼦どもへの本の選書の⼤切さを述べた⽂章です。記述問題の数が多く、苦労した受験⽣も多かったでしょう。普段からあらゆるタイプの⽂章に慣れておくことが合否のポイントとなりそうです。
理科
大問1 ⽕⼭と地層
大問2 ⽣物の冬越し
大問3 中和反応
大問4 物の運動と衝突
受験者平均が25.0点(50.1%)、合格者平均が28.4点(56.8%)と、昨年よりやや易しくなりました。⽐較的オーソドックスな出題ですが、⼤問1の⽕⼭・地層・岩⽯に関する問題は、⽤語の意味をしっかり調べて理解しているかが問われました。本校を⽬指すにあたっては、⽤語の暗記にとどまらず、その⾔葉が表すものの意味までしっかり調べて理解を深めていきましょう。本校の公式ホームページには過去6年間の⼊試における問題ごとの正答率が掲載されています。過去問を勉強する際の参考にしましょう。
社会
大問1 地理(東⽇本)
大問2 歴史(⽂化史)
大問3 公⺠(選挙)
今年度のトピックとしては、昨年度3問出題された記述問題が1問に減ってしまったことです。その1問とは、弥⽣時代の集落の特徴を説明させる問題でした。その他全体の出題内容ですが、⼤問1は『おくのほそ道』をテーマにした地理の問題。記号選択がほとんどです。次に⼤問2は各時代の⽂化を題材にした歴史の問題。漢字指定問題が6問ありました。最後の⼤問3は選挙を題材にした公⺠の問題でした。各分野とも基本知識が中⼼であり、ミスが許されない学校です。