大妻中学校の入試問題分析(2017-2018年)

2018年

算数

大問1 小問集合(4問)
大問2 仕事算
大問3 角度
大問4 年令算
大問5 割合と比
大問6 倍数と約数
大問7 3量のつるかめ算
大問8 日付と日数
大問9 ダイヤグラム
大問10 直方体の切断

合格者平均点は65.1点で昨年の72.9点から点から下がりました。例年通り,大問数は10題です。大問1は計算2問、小問2問構成でした。問題は基本問題から標準的な問題で構成されており,難問・奇問は出題されません。解答用紙は途中式を書かせる形式になっています。計算過程をていねいに書き記し、問題を解いていくことが求められます。日頃から途中式をてい ねいに記述することを意識して問題に取り組むようにしましょう。

国語

大問1 物語文(石田香織『きょうの日は、さようなら』)
大問2 論説文(岩田誠『上手な脳の使いかた』)
大問3 物語文(森谷明子『南風吹く』)

例年大問3は韻文と鑑賞文ですが、今年度は俳句を作る高校生たちの物語でした。ただ、俳句に関わる問いのみで心情把握などの、いわゆる物語文らしい設問はありません。大問1や2の文章読解での変化は、語句の意味や慣用句などの知識系の問題は減り、純粋な読解問題になっています。いずれの問題も傍線部の周辺から解答を導くことができるので易しい問題と言えるでしょう。

理科

大問1 水溶液の分類
大問2 じん臓の働き
大問3 飽和水蒸気量
大問4 てこ・重心

問題構成に大きな変更はなく、各分野より1題ずつの大問4題構成です。合格者の平均点は33.0点で、昨年度よりもやや難化しています。各大問の1~2問はやや解きにくい問題が見受けられましたが、大半が基本問題ですので、それらで失点してしまうと合格が厳しくなります。合格に向けては、各分野の知識事項をしっかり身に付けることがまず第一で、その後は過去問演習を通して問題傾向に慣れていくとよいでしょう。

社会

大問1 日本の自然と産業
大問2 日中関係史
大問3 平成時代

小問数が10問近く増加しました。解答用紙で二重枠線に囲まれた問題は配点が2点で、他は各1点になっているようです。合格者の平均得点率は約70%です。短文論述が2問出題されていますが、標準レベルの内容でした。全体的にも同様で、求められているのは基礎基本の徹底です。一部の難問は気にせず、標準レベルの問題を確実に正解できる力を身につけましょう。各分野から大問1題ずつの出題なので、苦手分野をつくらないことも大切です。

 

2017年

算数

大問1 小問集合
大問2 計算の順序
大問3 角度
大問4 通過算
大問5 仕事算
大問6 展開図
大問7 等差数列
大問8 複合図形の面積
大問9 ダイヤグラム
大問10 3量のつるかめ算

例年通り,大問数は10題です。大問1は計算3問、小問2問構成でした。合格者平均点は72.9点で高得点勝負となっています。問題は基本~標準問題で構成されており,難問・奇問は出題されません。解答用紙は途中式を書かせる形式になっています。計算過程をていねいに書き残し、取りこぼしのないように問題を解いていくことが求められます。日頃から途中式をていねいに残すことを意識して問題に取り組むようにしましょう。

国語

大問1 物語文(中澤日菜子『PTAグランパ!』)
大問2 論説文(稲垣栄洋『戦う植物たち』)
大問3 俳句と鑑賞文(宇多喜代子『俳句と歩く』)

例年通りの構成です。物語文は記述問題がなく、心情把握の選択肢と語句の問題です。論説文では最大30字の記述問題2問出ています。そして大問3は大妻の特徴の一つでもある俳句を含む文章からの出題です。鑑賞文があるので句の内容は把握できます。むしろ重要なのは鑑賞文という名の論説文を読み取ることです。全体的に語句系の知識が多いので、日頃から語句の意味調べをおこない、多くの言葉を自分のものにする意識を持ちましょう。

理科

大問1 火山の噴火
大問2 ろうそくの燃え方
大問3 動物や植物の性別
大問4 電流計のつくり

小問数は26問でした。制限時間が30分ですので、時間の余裕をもって臨めたでしょう。合格者の平均点は39.4点(65.7%・60点満点)と発表されています。全体を通してオーソドックスな問題が中心の構成ですが、グラフや図から考える問題が複数出題されています。過去問の練習をする際には、この手の問題に特に重点を置いて練習しましょう。また、知識問題も含めて易しい問題での失点はできません。基本をおさえた上でグラフや図の読み取りに挑みましょう。

社会

大問1 中部地方
大問2 遊びの歴史
大問3 選挙・国会

大問は各分野から1題ずつ、小問は43問で短文論述が1問だけ出題されています。試験時間30分、合格者平均点が6割強(今年度は62%)ということを考えると時間的なゆとりは充分にあります。全体的に標準レベルの問題が多いのですが、選択肢の各文は焦らずに読み取ってしっかりと考えてから答えを出しましょう。また、主に歴史分野では一部に見慣れない語句が選択肢に入っていたり難問の出題もありますが、標準レベルの問題を確実に正解することが優先です。

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