2018年
算数
大問1 計算・小問集合
大問2 小問集合
大問3 立体図形
大問4 表の読み取り
大問5 立体図形(水の問題)
大問5題構成で、大問2までの小問数も10問と昨年度までと同じ形式です。例年、小問数は合計20問前後ですので、大問2までの出来が最終的な得点に大きく影響します。典型的な一行問題ですので、各単元の基本的な問題を繰り返し学習しておきましょう。大問3以降は考え方を記述させる形式ですので、普段から途中式をていねいに書く習慣をつけておくとよいでしょう。
国語
大問1 説明文(亀田達也『モラル起源』)
大問2 物語文(小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』)
大問3 日本文化が持つ「陰翳」についての論説文
大問4 知識(三字・四字熟語、同訓異字・同音異義語)
大問1は人間以外の動物に「互恵的利他主義」が成り立つのかどうかを述べた説明文、大問2は水泳をあきらめた主人公と家族の絆の物語文、大問3は谷崎純一郎の「陰翳礼賛」という文章を引用した日本文化論です。言葉の意味、意見や気持ちの理由などについて問われ、総合力が試されます。目新しい問題としては、大問3で失われた日本文化の具体例と感想を述べる論述が出題されました。過去問題演習を十分に積んで、時間配分のコツをつかむ必要があります。
理科
大問1 水の状態変化
大問2 流水のはたらき
大問3 圧力・重心
大問4 富士山を題材とした総合問題(地学・生物)
大問1・2は知識問題、大問3・4は日常生活や自然の中の体験を題材にした問題を出題し、大問1→2→3→4の順に難度が高くなるように作成すると学校説明会でも公表されています。大問4はリード文や会話文・図表をもとにして、岩石・治水・森林の植物について考えさせる問題が出題されました。典型問題・基本事項を確実なものにすることが最優先です。その上で、データ処理して答えを導く問題や計算問題を、本校の過去問題で対策しましょう。
社会
大問1 地形図
大問2 日本における住居の歴史
大問3 公害と裁判
各分野から大問1題ずつの出題、小問は37問で例年通りの構成です。地理分野で地形図が出題されるのは、今年度で6年連続となりました。また、歴史分野はあるテーマに沿った時代縦断型の出題、公民分野では日本国憲法が必須、論述問題は4問前後など出題傾向が明確です。過去問題学習で出題形式や傾向を早めにつかみ、事前の対策を入念に行ないましょう。全体を通して歴史の配点が高くなっています。基礎基本の反復学習を実践してください。
2017年
算数
大問1 計算・小問集合
大問2 小問集合
大問3 ダイヤグラム
大問4 三角形と四角形の面積
大問5 水量変化
例年、考え方を書かせる問題が出題されますが、今年度は6問出題されました。大問1は計算が2問、小問が6問、大問2は小問が2問の構成でした。大問3の速さおよび大問5の水量変化は苦手とする受験生が多い単元ではありますが、記述形式の問題でしたので、あきらめずに取り組んだ受験生は部分点を取れたのではないでしょうか。基本解法を身につけるのはもちろん、考えた過程を相手に伝える記述力も身につける必要があります。
国語
大問1 説明文(山口真美『自分の顔が好きですか?』)
大問2 物語文(吉野真理子『チームみらい』)
大問3 「祭」の意義についての説明文
大問4 知識(対義語・敬語)
大問数が昨年までの5題から4題になりましたが、小問数や問題構成に変化はありません。大問1は日本人の表情と視線の関係についての文章、大問2は卓球クラブを舞台にした友情を描いた物語です。どちらも文章全体の理解が必要とされる設問が目立ちました。大問4の問5の記述は「意義」の意味が分からないと解答を書けないかもしれません。本校の国語は文章量こそ少ないものの高い読解力が求められます。継続的な演習を普段の学習からおこないましょう。
理科
大問1 透明半球と太陽の動き
大問2 力のつり合い(てこ・滑車)
大問3 花と実
大問4 熱の移動・水溶液の濃度と浸透圧
大問1・2は知識問題、大問3・4は日常生活や自然の中の体験を題材にした問題を出題し、大問1→2→3→4の順に難度が高くなるように作成すると学校説明会でも公表されています。今年度は大問4がリード文や会話文・図表をもとにして、水溶液の濃度と浸透圧の関係を読み取り、身近な現象とつなげていく問題が出題されました。典型問題・基本事項を確実なものにすることが最優先です。その上で、データ処理して答えを導く問題や計算問題を、本校の過去問題で対策しましょう。
社会
大問1 地形図
大問2 稲作の歴史
大問3 公民総合(宗教・思想)
試験時間30分に対して小問は35問、短文論述が5問出題されています。大問1は5年連続で地形図が出題されていますが、ここで時間を使い過ぎると時間的なゆとりがなくなるので、地形図の対策は欠かせません。論述問題も含め、出題レベルは標準的です。歴史分野は時代縦断型、公民分野は時事問題が出題される傾向があり、とくに国際的な話題が取り上げられます(今年度は難民問題)。出題傾向が比較的はっきりしているので、速く正確に解く練習も含め、事前に入念な対策をしましょう。
2016年
算数
大問1 ⼩問集合(8問)
大問2 割合と⽐の⽂章題・平⾯図形
大問3 ⽔量変化とグラフ
大問4 速さとグラフ
大問5 規則性
例年、式や考え⽅を書かせる問題が出題されます(今年度は7問)。⼤問1〜3は基本・標準レベルですので、失点せずに解き進めたいところです。⼤問4はダイヤグラムをうまく活⽤することができれば難なく解くことができます。ケアレスミスに気を付けて解き進めることはもちろんですが、考えた過程をどう相⼿に伝えるのか、ポイントはどのように書けば伝わるのかを意識して学習に取り組みましょう。
国語
大問1 論説⽂(榎本博明『〈⾃分らしさ〉って何だろう?』)
大問2 物語⽂(⼤崎梢『だいじな未来のみつけ⽅』)
大問3 広告が現代社会に与える影響についての説明⽂
大問4 副詞・連体詞
大問5 多義語
⼤問5題という出題数は例年通りでしたが、⼤問3が⽂章をもとにして知識を問う形式から、知識に加えて内容理解を試す問題が増えました。「テレビコマーシャル」についての⾃由記述は今までにない設問形式でした。⼤問1は⽇本⼈と欧⽶⼈の⾃⼰のあり⽅の違いについての論説⽂、⼤問2は友情がテーマの物語⽂です。⼤問4・5の知識は理解⼒が試される問題でしたので、差がついたのではないかと思われます。
理科
大問1 電流回路
大問2 動物の分類
大問3 天体(太陽と⽉)
大問4 浮⼒
全部で4題構成で、4分野から各1題出題されています。⼤問1・2はオーソドックスな問題でした。⼤問3・4は誘導問題形式で、問題⽂からヒントをつかんで解き進めます。ただし、天体・浮⼒という難しめのテーマのため、解きにくかった受験⽣も多かったと思います。時事問題では⼤問3で「うるう秒」が出題されました。対策としては、典型問題演習を⾏い、過去問演習で誘導問題に慣れると良いでしょう。
社会
大問1 地理総合(地形図)
大問2 歴史総合(東京の歴史)
大問3 公⺠総合(地⽅⾃治・在⽇外国⼈)
出題傾向は例年通りです。⼤問1は4年連続で地形図です。地形図の読み取りだけではなく、その地域に関連する産業も出題されます。標準的ですが地理の総合⼒が問われる内容です。歴史は今年度もテーマに沿った時代縦断型の出題で、短⽂論述や歴史的な出来事の年代順の並べ替えの問題、⽤語・語句が漢字指定であるのも従来通りでした。公⺠では社会的に関⼼の⾼い題材が扱われる傾向にあるので、⽇頃から世の中の出来事に注意を向けましょう。