青山学院中等部の入試問題分析(2016-2018年)

2018年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題
大問4 植木算
大問5 売買損益
大問6 相当算
大問7 平面図形(長さ)
大問8 つるかめ算
大問9 平均
大問10 平面図形(角度)
大問11 立体図形(水の体積)
大問12 平面図形(面積)
大問13 立体図形(体積・表面積)
大問14 速さ

昨年度と同様に、大問14題、小問16問構成でした。標準的な問題が中心ですが、一部やや手間のかかる、あるいは難易度の高い問題が見受けられます。本校を目指すにあたっては、典型問題を徹底的に学習し、どの単元から出題されてもすぐに手が動くようにしておく必要があります。また、試験時間に対して問題量が多いので、過去問演習を通じて時間配分の 感覚を養うとよいでしょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 論説文(春木豊『動きが心をつくる』)
大問3 詩(小沢千恵『つるばら』より「座敷童子」)
大問4 論説文(中西雅之『なぜあの人とは話が通じないのか?』)
大問5 物語文(森絵都『永遠の出口』)

例年通りバラエティに富んだ出題構成です。また、解答用紙もやはり「横書き」です。記述問題は例年物語文で1問でしたが、大問3の中に10字、20字が3問ありました。詩の鑑賞文についての出題でした。選択する、抜き出すという客観的な問題では出ない「差」が生まれたはずです。解答する問題数は例年と変わらないことを考えると、受験生の負担は増えています。時間感覚を身につけること、要領よく解くコツを身につけることが必須です。

理科

大問1 知識総合
大問2 オオカナダモの光合成と呼吸
大問3 恐竜に関する問題
大問4 水素自動車に関する問題
大問5 水の状態変化

大問5題、小問25問で例年通りの出題形式です。大問1は知識総合問題となっており、記述問題はありません。各分野の知識事項が一通り頭に入っていれば、ある程度の点数を取ることは可能ですが、大問3の恐竜の系統樹に関する問題や、大問4の水素自動車に関する問題は、一歩踏み込んだ知識が必要でした。基本的な知識の定着はもちろんのこと、身の回りの科学への関心も必要です。よく耳にする用語については意味も含めて理解しておきましょう。

社会

大問1 世界遺産と訪日外国人旅行者
大問2 時事問題
大問3 社会史(古墳時代)
大問4 政治・文化(平安時代)
大問5 近世史
大問6 1945年の出来事

大問は6題で小問数は25問でした。大問1は重要語句を暗記しているだけでは対応できず、その語句に関する細かな知識と現代社会の動きや問題点をどう捉えているかという視点が必要な問題でした。大問5の「地租改正」の目的は15字程度の論述問題ですが、普段から用語の暗記ばかりに時間を割いている受験生は答えづらかったと思われます。過去問題学習を繰り返し行い、求められるレベルがどのくらいなのかを確認して日々の学習に臨みましょう。

 

2017年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題
大問4 面積の単位換算
大問5 最小公倍数と最大公約数
大問6 割合と比の文章題
大問7 年令算
大問8 紙折り
大問9 ニュートン算
大問10 複合図形の面積
大問11 点の移動
大問12 表の整理と割合
大問13 水の量のグラフ
大問14 通過算

昨年度同様、大問14題構成で、答えのみを記入する形式となっています。難問・奇問はありませんが、標準レベルの問題が16問ありますので、早く正確に問題を解き進めていく必要があります。合格に向けて、まずはパターン問題を繰り返し練習し、基本解法を定着させます。問題を解く際は、つねに時間を意識するようにしましょう。基本 解法が身についたら、過去問演習を繰り返し行って、問題を解ききるスピード感を身につけましょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 詩(金井直『木琴』)
大問3 寓話(安部公房『安部公房全集9』)
大問4 論説文(向井由紀子・橋本慶子『ものと人間の文化史一〇二』)
大問5 物語文(村山早紀『コンビニたそがれ堂』)

例年通り、バラエティに富んだ出題構成です。また、解答用紙もやはり「横書き」です。漢字の書き取りは5問、読解問題は33問あります。枝問まで含めるとさらに多くなります。記述問題は1問(50字)です。文章は短く、難問はありませんが、4つの文章を読むことは受験生にかなりの負担を強います。時間感覚を身につけること、消去法などの効率化を図ることが合格点に届くためのポイントでしょう。

理科

大問1 知識総合
大問2 植物のつくり
大問3 流水のはたらき
大問4 気体の性質
大問5 光と波

制限時間25分に対し小問数が25問でした。文で答える記述問題はありませんでしたので、時間には余裕があったものと思います。大問4の計算や大問5に十分時間を費やしたいところです。大問5は光の三原色の話からマイクロ波や波長の話へ発展。電子レンジの原理や赤外線・紫外線・X線などよく耳にする言葉への理解が問われました。基本的な知識の定着はもちろんのこと、身の回りの科学への関心も必要です。よく聞く用語については意味も含めて理解しておきましょう。

社会

大問1 地形
大問2 地形図
大問3 古代~近世史
大問4 近代史
大問5 現代史
大問6 国際連合
大問7 行政機関
大問8 国際社会

今年度の大問数は8題で、小問数は28問でした。大問ごとの問題は少ないものの、細かな知識も問われており、全体の難易度はかなり高めです。例年の受験者平均点は5割程度、合格者平均点は6割程度ですが、もしかすると例年よりも各平均点は下がっている可能性もあります。問題は選択式と短答式が中心で、論述問題は10字程度の1問のみでした。本校の入試問題の対策は、やはり過去問題学習が最適です。過去問題を解き、そのレベルを確認した上 で、ふだんの学習に励んでください。

 

2016年

算数

大問1 計算問題
大問2 計算問題
大問3 計算問題
大問4 数の範囲
大問5 ⽂章題(およその数)
大問6 ⽂章題(平均)
大問7 ⽴体図形(底⾯積と体積)
大問8 ⽂章題(集合)
大問9 ⽂章題(個数と代⾦)
大問10 ⽴体図形(さいころ)
大問11 ⽴体図形(⽔量)
大問12 平⾯図形(円とおうぎ形)
大問13 規則性
大問14 速さと⽐(動く歩道)

⼤問は昨年度同様、全部で14題です。答えのみを記⼊する形式となっています。例年と⽐較して、基本・標準的な問題が多く、易しめだったのではないかと思われます。ただし、問題数は多めなので、問題を素早く・正確に解き進める必要があります。対策としては、⾔葉に対して正しい知識を持つこと、基本パターン問題を素早く解く練習をすることが最優先です。その上で標準レベルの問題演習を積み重ねましょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 随筆⽂(杉浦⽇向⼦『お江⼾⾵流さんぽ道』)
大問3 詩(⽵内てるよ『あめ⽟』)
大問4 論説⽂(塩野⽶松『働く喜び 技持つ体で』)
大問5 物語⽂(O・ヘンリ『⾃動⾞を待つ間』)

例年通り、バラエティに富んだ出題構成です。また、解答⽤紙もやはり「横書き」です。漢字の書き取りは5問、読解問題は31問あります。枝問まで含めるとさらに多くなります。記述問題は1問(40字)です。⽂章は短く、難問はありませんが、4つの⽂章を読むことは受験⽣にかなりの負担を強います。時間感覚を⾝につけること、消去法などの効率化を図ることが合格点に届くためのポイントでしょう。

理科

大問1 ⼩問集合
大問2 太陽の観察
大問3 蚊について
大問4 混合溶液の性質
大問5 電流と磁界

例年通り、⼤問5題、⼩問28問で⼤問2から⼤問5については各分野から1題ずつ出題されました。今年度の時事問題はヒトスジシマカ,はやぶさ2について問う問題でした。典型的な問題を中⼼に構成されていますが、⼤問ごとに1〜2問程度解きにくい問題が出題されます。合否を決めるのは典型的な問題の正答数ですので、苦⼿分野を極⼒作らないようにすることが⼤切です。苦⼿分野がはっきりしている場合は、その分野の克服に努めましょう。

社会

大問1 地理(交通)
大問2 地理(交通)
大問3 歴史(原始・古代)
大問4 歴史(近世)
大問5 歴史(近世)
大問6 歴史(近世)
大問7 歴史(近代)
大問8 公⺠(現代社会)
大問9 公⺠(選挙)
大問10 公⺠(国際社会)

今年度の本校の⼊試問題は例年の⼤問5題の形式から⼤きく変わり、⼤問数は10題となりました。これにともなって⼩問数も33問に増えています。しかし、設問の多くは例年通りの記号選択式で、本校の特⾊として挙げられる「すべて選びなさい」という完答形式の問題も例年同様出題されています。注⽬の時事問題は、54年ぶりにアメリカと国交を回復したキューバが出題されています。幅広い知識が問われる問題がそろっていました。

おすすめの記事