各種テストにおいて「傍線部の語句の意味として最も適当なものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい」というものがよく出題されます。
意味をもともと知っていれば苦労はありませんが、そこは「敵もさるもの引っ掻くもの」です。知らないであろう言葉をうまく出題するのです。案外失点することが多いのが現実です。
本来の意味や言い方と異なる使い方が広がっている
文化庁が毎年「国語に関する世論調査」を実施しています。2020 年度の調査の中では「破天荒」と「がぜん」の意味が、本来の意味や言い方と異なる使い方が広がっていることが明らかになりました。
問.次の下線部の言葉の意味 を後から選び、記号で答えなさい。
① 彼の人生は破天荒だった。
ア 豪快で大胆な様子
イ 誰も成し得なかったことをすること②我が社はがぜん有利になった。
ア 急に、突然
イ とても、断然
① 彼の人生は破天荒だった。
ア 豪快で大胆な様子
イ 誰も成し得なかったことをすること②我が社はがぜん有利になった。
ア 急に、突然
イ とても、断然
文脈から予想し、辞書を確認する
まずは、語句の意味を文脈(文の流れ)から予想してみましょう。
その後に正しいかどうか国語辞典で調べてください。
間違っているかもしれません。それでもせっかく辞書を開いたのですから、もう少ししっかりと読みましょう。すると、語源や漢字表記も載っていることがあります。
国語辞典はすごいのです。これからは、自分に正直になってらないな……」と思ったらぜひ調べてみてください。
他にも本来の意味と異なる使い方が広がっている言葉があるので、先ほどと同じ流れで意味を理解しましょう。
① 彼には部長では役不足だ。
② 場違いな発言に失笑する。
② 場違いな発言に失笑する。
正確な読解をするためにも、疑問に思うことや知らない語句を、辞書を使って解決することはとても大切な学習です。国語の学習には、国語辞典もぜひ「参戦」させてください!