算数
大問1 計算・小問集合
大問2 速さ(時計算)
大問3 速さ(流水算)
大問4 立体図形(推論)
今年度も例年通り、思考力を問う問題が並びました。また計算や処理の煩雑さにおいても大問1(1)の計算、大問3の速さ、大問4の立体図形(推論)等例年の本校のイメージ通りです。限られた時間の中で、ある程度平易な問題については確実に正解を出し、その上でレベルの高い問題や煩雑な処理を必要とする問題にどれだけ立ち向かえるかがカギとなります。記述式の解答形式の問題に対しては、自分がどのように考えたかをコンパクトにまとめる練習が必要となります。
国語
大問1 論説文(森田真生『僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回』)
大問2 物語文(高柳克弘『そらのことばが降ってくる:保健室の俳句会』)
今年度は論説文、物語文ともに近年の出題作品と比較すると読みやすい文章だったといえます。求められている記述総字数は昨年度並、あるいはやや減少しているとみるのが適切です。設問条件も丁寧に書かれているものが多いため、「書きづらさ」を感じた受験生は少なかったのではないでしょうか。昨年度とはちがい今年度は自由記述問題は出題されていません。
理科
大問1 動物の分類・からだのつくり・発生と誕生
大問2 温度による液体と固体の体積変化
大問3 洗濯物の乾きやすさと湿度
大問4 燃焼(使い捨てカイロ)
昨年同様大問4題構成です。大問1はウーパールーパーの「えら呼吸」と「発生過程から近縁種を探す」という問題が見られました。また大問2~4に出題された計算問題は、文中にある数値を適切に用いて正答を導くというスタイルです。本校では例年、実験結果から考察する問題が多く出題されます。日頃から与えられた条件や結果を論理的に考える習慣、本質を見抜く力をつける学習、時事的な話題に触れることを意識しましょう。
社会
大問1 地理総合(感染症・地球温暖化)
大問2 歴史総合(医療の歴史)
大問3 小問集合(公民分野・時事問題)
出題構成は昨年度とほぼ同じで、大問3題、小問数52問で論述問題は3問でした。論述問題は年によって出題数が変わりますが、難度は標準レベルがほとんどです。公民分野の小問集合は今年度も平易な内容でした。一方で、今年度は地理分野の難度が高く、差がついたと思われます。また、昨年度に出題された正誤問題は今年度も歴史分野で3問出題がありましたが、やや易化しました。難度の高い知識に加え、全体的に読む分量が多いので情報処理能力も求められます。