【2022年度】鷗友学園女子中学校の入試問題分析

算数

大問1 計算問題
大問2 割合と比(ニュートン算)
大問3 平面図形(回転移動)
大問4 数の性質(割り切れ回数)
大問5 平面図形(相似比・面積比)
大問6 立体図形(棒入れ)
大問7 速さ(隔たりグラフ)

昨年度から解答用紙の形式が縦向きのA3版となりましたが、今年度も同じ形式でした。また大問数も例年通りの7題構成でした。受験者平均点は70.9点(昨年度56.2点)、合格者平均点は84.0点(昨年度68.8点)と昨年度も易化しましたが、今年度は大幅に易化した形となりました。問題構成には大きな変化はありませんので、頻出の“平面図形と比”の問題や“グラフ”の問題は様々対応できるようにトレーニングを積んでほしいと思います。

国語

大問1 物語文(平岡陽明『道をたずねる』
大問2 説明文(新庄秀規・藤山純久『伝える技術はこうみがけ!』
大問3 漢字の書き取り

鷗友の国語の特徴は読解が全て記述問題であり、80~100字前後の記述問題7~8問に取り組む必要があります。大問1は中学生の幼馴染3人が、互いを思いやりながら絆を深めていく話で、人物の状況を的確に整理してまとめる力が必要でした。大問2は現代社会にメディアリテラシーが求められる理由について述べた文章で、筆者の意見をいかに正確につかむかがポイントでした。解答に必要な要素を判断し、それらをまとめ上げる訓練を繰り返すことが合格へのカギとなるでしょう。

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理科

大問1 電熱線の回路と電流
大問2 生物の呼吸と血液循環
大問3 ろうそくの燃焼・山火事について
大問4 月食と日食

合格者平均は 63.8点とやや難化しました(昨年73.4点,一昨年67.3点)。典型的な問題と目新しい問題がバランスよく配置されています。今年度は魚類がえら呼吸で効率よく酸素を取り込む仕組み(大問2)、山火事の発生と消火方法(大問3)を考える問題が見られました。本校では例年、計算問題や論述問題が複数出題され、他校にはない意欲的な問題も見られますので、過去問演習を通じて形式に慣れておきましょう。

社会

大問1 東日本大震災からの復興
大問2 日本における食の歴史
大問3 日本における原子力政策の流れ

今年度も論述問題が7問出題されました。例年並みの出題数で、書かせる分量が多く、出題形式としては資料の読み取りを必要とするものがほとんどです。合格者平均点が72.6点(100点満点)であることや選択式・短答式の問題の難度がそれほど高くないことを考えると、論述問題対策が合格への鍵を握っています。今年度は論述問題だけで32点の配点がありました。本校の過去問を使って充分な対策をおこなうとともに、さまざまな出題形式の論述問題に触れておくことも大切です。

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