付属校ならではの学びを通して「自由を生き抜く実践知」を育成する【法政大学第二中・高等学校】

法政大学第二中・高等学校の学び

「自由と進歩」を建学の精神とする法政大学の付属校として、「自由を生き抜く実践知」の育成を目指し、受験勉強にとらわれない付属校ならではの取り組みを行います。

知識を獲得することにとどまらず、知識を用いて自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力の育成を重視します。

2021年度より探求学習を拡充

今までも教科ごとに探求学習に取り組んでいましたが、それらを総合して探求学習の基礎作りを行う教科「中1総合」を2021年度から設定し、さらに探求学習の充実を図りました。

中1総合

「中1総合」は中高大が連携した充実した情報システムを有する図書館を舞台に生徒自身の興味関心をテーマとして、資料の調べ方や発表の仕方などを学びます。

これらの学びを行ったことで、各教科の探求学習が今まで以上に発展しました。

中1総合の発表
中1総合の発表

中3総合

また、2021年度は従来から設置していた「中3総合」もより充実した取り組みへ変化しました。

「中3総合」は研修旅行を軸として、事前学習・事後学習を行っていますが、2019年度までは4つの研修先に希望制で分かれての取り組みでした。これらを広島研修に一本化。広島が研修先ということで、「平和」という大テーマのもと、班ごとに小テーマを決めて、1年間かけてじっくりと学習を行い、その成果を3学期に行われるプレゼンテーション大会で発表します。

各班のテーマは「世界各国の視点から見た広島の原爆投下について」「原爆投下の3日後に廃墟と化した広島の街に市電を走らせたのが女学生だったのはなぜか」など多種多様なものでした。またプレゼンテーション大会ではパワーポイントを使い、各班ともに工夫を凝らした発表をしていました。

中3総合のプレゼンテーション大会
中3総合のプレゼンテーション大会

付属校だからこそできる学び「体験重視のプログラム」

中学では、知識の習得だけではなく、様々な体験を通じて学んでほしいと考えています。こうした機会が主体的に学習する姿勢や既成概念にとらわれない自由な発想を育んでいます。

例えば、理科では1週間に1回必ず実験を行い、考察をまとめます。生徒の安全や深い学びをサポートするために実験は1クラス教員2名のチームティーチングで行われます。3年間で70回以上の実験をおこなうことになるので、科学的な見知を育成することはもちろん、思考力や考察力なども育まれます。内部生の方が理系進路を選択する生徒が多いことはこれらの成果といえるでしょう。

また、その他の教科においても多くのレポート課題に向き合います。他者の意見や客観的な資料を踏まえて、自分の考えをまとめることは、継続的に体験していないとできるようになりません。中学生の段階からこのようなプログラムにじっくりと向き合うことができるのも、大学受験勉強にとらわれない本校ならではの学びといえます。さらに高校では、「調べる・討論する・発表する」形式の授業が多く取り入れられており、知識を獲得することにとどまらず、知識を用いて自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力の育成を重視します。

理科実験の様子

「生徒が主役の学校生活」を実現する、活発な生徒会活動

生徒会活動も活発で、「体育祭」や「文化祭」などの行事はもちろん、「林間学校」「校外授業」などの宿泊行事、部活動や委員会活動など、多岐にわたる様々な学校活動を生徒が自ら運用し創りあげていきます。まさに生徒が主役の学校生活です。学習における体験だけではなく、行事を通じた体験の中で、民主的な組織運営の基礎を学びます。

このように法政大学第二中・高等学校は充実した施設・広大な敷地の中で、さまざまな個性を持つ多くの人びとと出会い、違いに向き合いながら自分の思考力を高め、そして考え抜いたことを実践していく、さまざまな学びに取り組んでいます。

【法政大学第二中・高等学校 入試広報主任 望月則男】

おすすめの記事